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【はじまりに最適】あるくエクササイズ 

新しいプロジェクトが始まって、よく最初に導入されるシアターエクササイズをご紹介します。

共通するシアター・エクササイズの目的は↓参照ください。

目次

このシアター・エクササイズの目的

子どもたちは、初対面の場合は、歩くだけでも緊張感がある。

「歩く」という最も基本的な動きをみんなで行うだけで、場を動かすことがまず一歩。

さまざまなバリエーションを通じて、「行為」を通じて空間を演出していくこと、耳を傾けること、誰がどういうキャラクターでどういう役割なのかを自然と感じ取っていきます。

また、空間を歩くことで「シアター:舞台」を自然と意識させていくこともできます。

「あるく」エクササイズの方法

ファシリテーターが、まず説明をします。

さあ、「まず歩くよー!」

基本的なスタイルでは、このあと、

ファシリテーターが、大きな音で手を叩きます。

単純なようでいて、素直な子どもたちは、手の叩く音を絶対守ろうと静かになることが多いです。

「おお〜何も言ってないのに、みんなでピタっと止まったねー!すごい」

などなど、ノンバーバルな中で、歩く・止まるなどのコミュニケーションを繰り返していきます。

レベル1 (思考力☆☆☆ 創造力☆☆☆)

「手を叩く」などの一つの行為のみで、繰り返していきます。

慣れてきたら、止まった時をしっかり意識して、止まる!など指示を出していくことで、動きが大きくなってきます。

「歩く」と「止まる」の差を認知させるということは大切なことです。自分の動きに責任を持つ。

そして、「歩く」「止まる」だけで空気がつくられることを自然と体験します。

手を2回叩いたら、瞬時にストップ。今度手を1回叩いたらまた歩きはじめます

レベル2 (思考力★☆☆ 創造力☆☆☆ 協働力★★☆)

会場の空間を埋めながら歩いてみます。

「さあ、いろんな方向に歩きましょう!ぶつからないようにね」

こどもたちはぶつかりそうになり、声をあげたり、そのことに集中して、ファシリテータの手の音が聞こえなくなったりするので、そのように難易度をあげ、「聞く」ということに集中させる。

そのうち、どんなに身体を動かしていても、ファシリテータの声や手の音が耳に届くようになってきたら、

「そのまま歩いていて、耳だけ貸してください」

こちらが話を始めると、動作が止まってしまう子どももいるため、どうして欲しいかをきちんと話す。聞くことに集中できない状況の場合は、一旦歩くのをやめてから説明します。

では、ここがステージ。ステージをみんなで埋めます。空いてるところがないようにね!

(手を叩く)(みんなが止まる)
さあ、どうかな?空いている空間はないかな?

認知を促していくこと、それに対して、積極的に行為につなげていくことが大切です。

レベル3 (思考力★★☆ 創造力☆☆☆ 協働力★★☆)

歩くスピードをあげる。5段階などで設定します。

(手を叩く)(みんなが止まる)
さあ、それでは、今みんなが歩いていたスピードを「3」としましょう。もう少し早いスピードで歩いてみて!これを「4」のスピードにするよ!

同じ要領で、もっと早いスピードを「5」

「3」より遅いスピードを「2」

髪の毛も止まりそうなほどゆっくりなスピードを「1」

というように表現して、スピードの認知をします。

ファシリテーターは、1から5の数字を使い分け、こどもたちはそれに従ってさまざまなスピードで歩きます。

ぶつかりそうになったり、ゆっくりの動きで吹き出してしまったり、いろんな反応がみられ、こどもたちの様子や持ち味や性格を観察していく時間にもなります。

また思考だけではなく、頭と体の繋がりを感じることやファシリテーターの指示だけでなく、周りを動いている相手に反応することはコミュニケーションそのものであり、お芝居をすることにも体感的に繋がっていきます。

レベル4 (思考力★★☆ 創造力★★☆ 協働力★★☆)

歩いた先に様々なバリエーションを考えることができます。歩くエクササイズに慣れてきたら、歩きながら考え、即座に反応する刺激的な「歩く」エクササイズにトライできます。

・ファシリテータが面白いポーズをとりそのマネをする

・ジャンプ・クラップ

・クラップと言ったらジャンプ、ジャンプといったらクラップなど、複雑な設定に変えていく

・仲間探しエクササイズと絡める

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